終わりがくることを

知っていたら

人なんて

好きになんて

なれない

中学と高校を登校拒否し

私は神社で拾った黒猫と

アニメ雑誌と
漫画とゲームだけの部屋
家族と会話をすることもなく過ごしていました

丸まった猫の毛並みの 柔らかさに
私はリストカットした 手首を
夜の空にかざした

こんな都会では
星さえ見えない

生きながら

死んでいる

動かない心の時間

止まった私の時間

誰も

こんな私なんて

愛してくれない

自分自身すら

肯定することも

できないのだから

私なんていらない

そんな気持ちの片隅で

私はもしかしたらと

考えてすぐに

やめた

消えてしまう淡い期待
そんなもの

むかしに

捨てたはずじゃないの?