First Love

智道くんは私の手を半ば強引に握りしめた。

…冷たい。

ずっと外で待っていてくれたんだ。



「ごめんね」



智道くんは首を横に振った。



「いいよ、それより早く歩こう」



冷え込みがまた少し強くなったみたい。



私は思わず首を竦めた。