狼と赤ずきん。




「アレレ~?部活の片付けはちゃんとやるのにねぇ~?」



咲がふざけた声で言った。



荒月はギクッとした顔をした。



そうなの?


てか、なんで咲が知ってるの?




「あっ、確かに!」


流本がうなずき同感の声をあげた。



「てめぇ~らなぁ、人をからかって楽しいか?」



「お前も言えないだろ!!」


流本と咲が異口同音をした。




荒月はうんざりしている。




こいつが手伝うわけないじゃん…。