狼と赤ずきん。






「俺、図書委員やめる!」



荒月はそう言ってガタンと音を立てて席に座った。



「じゃあ、図書委員の男子は流本で決定します。」



私はほっとした。



「荒月!譲ってくれてThank you!」



流本が荒月に手を振り、



荒月が「べつに。」っと顔を背けた。