通学路の桜の木は、もう花びらは散っていた。 学校はまだ咲いているのに・・・。 風は、もう止んでいた。 ドッヂボールのときは結構風吹いていたのに。 なんか寂しいなぁ。 咲と笑いながら通っているこの通学路も、 一人で帰るとしんとして寂しくて、 咲といるときでは味わえない居心地の悪さに 知らぬ間に足が早歩きしていた。