「あいつ、その指輪の持ち主のことが好きだったんだよ。ほっとけ。」 荒月は低い声でそう言った。 「スカウって雪さんの猫?」 「いや、ノラ猫。 首輪も名前も雪が死んでから俺が付けた。」 そっか…。 スカウもつらかったんだね。 そう思うと、指輪はスカウが持っていたほうがいいかも。 「なあ…。」