狼と赤ずきん。






「はぁ!?図書委員!?狼が!?



あれか、もしや本は木からできているから、



図書室は自然に戻れる気がするからか?!」





「何言ってんだよ、お前。」





荒月は呆れたように私たちの前から立ち去る。



咲は呆気に取られたように荒月を目で追う。




「そういうことなんです、咲さん。」



私が咲に声をかけると、我に返ったように私を見る。





「クスギ…私と居なかった間、狼と何があったの!?



もしや食われたとか!?」




「食われてないって。」




私が笑って手をひらひらさせると、



咲が”革命や~!”と叫ぶ。