「荒月、すごいよね。」 後ろから声が聞こえた。 振り向くと、咲がこちらを見ている。 タオルで顔についた水滴をとっている。 水道で顔洗ってたのか。 「あいつブランクあるくせにあそこまで上達してる。 小さい頃からバスケやっているらしいけど、すごいよね。」 咲はじっと私を見る。 同意を求めろってことなのかな?