「荒月、お前、明日からの登校許可だろっ。」 担任が荒月に向かって怒鳴る。 さすがびーちゃん。 手元が震えているよ。 「あ?一日や二日なんぞ変わんねぇだろ。」 そう言って、荒月はずっと空っぽだった私の隣の席に座る。 空っぽだった席に誰かが座るってこんなに嬉しいことなのか。 「おいっ!俺、図書委員って言ってんだろ!」 狼の荒げた声に学級委員はひええっと脅えて黒板に荒月の名前を書く。