狼と赤ずきん。





「ニャ~オ。」



スカウが彼らを見て鳴く。




「えええ!?私に助けろと?!


そんな…小学生のことに首突っ込んじゃ…。」




あれ…私、そう言って逃げてる。



不良がいた時もそうだった…。



「ちょっと!やめなさいよっ!」




私はいつの間にか飛び出していた。



男の子が持つピンクの手提げ袋を取る。



これは女の子のみたいだ。



「なんだよ!お前には関係ないだろっ!」



なんつー生意気なガキだ。