狼と赤ずきん。




「白杉、大丈夫?」



「へ?…あ…うん。」



流本が来て急に心が落ち着いた。



怖かったよぉ、と流本に泣きつきたかったけど、


流本には咲がいるし、今泣いたら狼に笑われるだけ。




「あいつ最低だな。」



「…うん。」



最低最低。



すんごいサイテー。



なんだよ、人が心配してきてやってんのに、


食べようとして。





学校に行ってないから飢えてんのかよ。




彼女と別れたからって私に手を出すんじゃない!