狼と赤ずきん。




「あー、確かに。あいつうざいもんね。」



びーちゃんというのは担任のあだ名。



”ビビりのびーちゃん”。




「でも、マジあいつが学校に来られると困るんだけど、ねぇ白杉さん?」



「えっ…うん。」



荒月はあの事件の一件、停学処分を下された。



いつ学校に戻ってくるのかは生徒にはわからない。



でも、みんな荒月のことを居なかった存在にしている。




先生も生徒も。



いつものにぎやかな教室。



ここ最近は一回も凍ることはなかった。




これが普通…平和というものだろうか。