あの不良の事件から西塔さんと佐倉田さんは 面白がってよく私に話しかけてきた。 あの事件のことも聞かれたけど、私は知らないと返した。 「てかさぁ、荒月とか一生学校来なくていいんだけどぉ。」 西塔さんが髪の毛をいじりながら言う。 「え~、でもさ、居なくてもつまんなくない? びーちゃんとかまた調子のるよ?」 佐倉田さんが手をひらひらさせて笑う。