狼と赤ずきん。





「そいつは関係ないだろ。」




荒月!!



狼は相手を睨みつけて、


私に後ろに下がってろと手で合図した。



「へぇ、お前が女をかばうとは思わなかった。


出来てんのか?」



「んな訳ねぇだろ。面倒くせぇ。」



そう吐き捨てて狼は不良の頬を殴った。




「何すんだっ!?」



不良は倒れて叫んだ。




「あれ?久しぶりにかっ飛ばすんかと思ったんだけど。



違うの?」




狼の目が笑ってる。




なんで?


なんで手を出すの?




「こんにゃろ!



やっぱりお前が裏切ったに腕折っときゃ良かった。」



不良は立ち上がると狼に殴りかかった。