う、嬉しすぎて倒れそう・・・。


「大丈夫?柚ちゃん。顔真っ赤」

「へっ・・・平気・・・です」


先輩はそれからゆっくりと夕焼け空を見上げた。
私もマネをして空を見た。


時間がここだけゆっくり流れているような気がした。


もう少しだけ・・・ここにいさせて。



「・・・柚ちゃんは、彼氏とかいるの?」



突然言われて、胸がこれでもかってくらい跳ね上がった。



「い、いないです。」


「へぇ~そうなんだ。好きな人とかは?」




先輩。

五十嵐渉先輩・・・。




「います、ね・・・」


「そっか!頑張って。学生時代でしかできない恋っていうのもあるから」


また先輩は空を見上げた。