…なんでみんなからの注目をわざと向けるかなぁ。

「蓮、うるさい。…私は静かに居たいから。」
「雅ヒドッ‼昨日のあの態度との急変ぶりは何ーー?!」

…昨日は、…確かに浮かれすぎたね。

「蓮クンおはよ♪」
聖奈が自己アピ-ルをし始めた。

これはうるさいぞ。

「おはよ♪聖奈ちゃん♪」

「…あっ、兼ーー‼」
「えっ?」
「雅、ちょっと兼に用があるから、先行ってて‼」
「別にいいけど。」
「蓮クンよろしくね‼」
「ういっすーー♪」

蓮は嬉しそうに私に笑顔を向けて、細かく教えてくれて、学校にはもう迷わなそうだとは思った。


「あっ!蓮おはよー♪」
「よぉ、お前等はええじゃん‼」

蓮は教室に入るなり、何人もの男子と会話をする。

「……蓮。後ろの美女は誰?」

そういって金髪の男が私を指さす。
美女?何嘘を軽々言ってんの?


「俺らのクラスの謎の『楊貴妃』だよ!!」

蓮はそういうと私の腕を掴んで、前にだした…