裏の世界は――――崩壊していた。


秩序が崩れ、表裏の区別が紙一重で保たれている―――そんな壊れた均衡。


座敷家が崩壊している時点で、既に秩序など在りはしない。赤錆にまみれた世界は、ゆっくりと終末を迎える…はずだった。

そこに一陣の嵐が吹き荒れた。



座敷家であり、
座敷家でない者―――

ゴースト
暗忌運命という存在。


ゴーストであり、
ゴーストでない者―――

ヘヴィメタル
座敷幸福という存在。



人間であり、
人間でない者―――


座敷闇風という存在。



表の人間であり、
表の人間でない者―――


倉崎桐という存在。



世界を壊すには、十分過ぎる、激物。