運命は保護された後、一年後に不意に姿を眩まし、消息を絶った。



邸跡には誰も手を着けず、取り壊しもされずに放置された。





邸跡に霊が出る、という噂が広まり始めたのは、奇しくも放置から一年後。


運命が失踪した日からであった。