ゴーストオブアイデンティティー

「僕はてめえみたいな人間が世界で一番嫌いだ。世界はてめえみたいなやつが殆んどだ。だから僕は世界が嫌いだ」


「な、何よそれ……私はただ」

聞きたいだけなのに―――――

桐は、言えなかった。


「この世界に居る事を考えずに「居られる」のが当たり前と考えている堕落が、どうしても僕は憎い!分かるか、これが?分からねえだろうな、てめえは」



でもそれは、ただのひがみじゃないのか――――――――――



「じゃあそれをアイツに一字一句変えずに言ってみろ倉崎桐!!」


「………………………」


ここで、彼女をだすのは反則じゃないのだろうか――――――




「反則?ハッハ!!………………………………………反則か。じゃあ!!何故!!どうして!!此所に、アイツがいねえ!?」


それこそ反則だと、幸福は怒鳴った。