ゴーストオブアイデンティティー

「ら、来年て………」

「クソ親父に言われた事がある。てめえは二十歳で死ぬってな」

クソ親父――――座敷古傷


生物学の、覇者。


…………絶望的だ。

あまりに絶望的な、死の宣告。

幸福は元の場所に座り直した。煙草をくわえ、火を着ける。


「人間なんて、こんなもんだ」

それが、人類最高の言葉。

「で、でもあなた幸福でしょう!?座敷幸福!!人類の最高なんでしょう!?解決策ぐらい思い付くの、簡単でしょう!?」




幸福はちらりと桐を見、煙草を揉み消した。やはり、殆んど吸っていない。