ゴーストオブアイデンティティー

「………なんでよ?」

桐の震える声に、違和感を感じる。

嫌な、違和感だ。


「…何がだ」





 ・・・・・・・・・・・・・
「なんであんたはあの子と一緒
・・・・・・
じゃないのよ!?」




「……………何?」


言っている、意味が解らない。否、理解を、幸福が拒否した。



アイツは…いない?

倉崎桐と何故共に居ない?


「倉崎桐……お前何やってやがった!?」


怒鳴り、桐の胸ぐらを掴み上げ、ベッドの方の壁に叩き付けた。頭が壁を打つ、鈍い音が響く。

桐の頭から血が一筋、流れ落ちた。