ゴーストオブアイデンティティー

それでも良い。

「助けて!!誰か!?誰かいないの!?誰か!?」

ひび割れた廊下に木霊する桐の叫び。

…反応はなかった。

魂が抜けたように、桐はドアにもたれ掛かった。

「い、嫌だ…嫌よもう…何で私がこんな目に遭うのよ?私は別に悪い事もしてない………運命を助けただけ…それは罪なの、神様?」


このまま死んでしまう。

むしろ楽。

死に…たい。

死にたい。死にたい。死にたい。死にたい……………


死なせて?


「死なせて?神様…」


ふっと、気が途絶えた。

その感覚が、


気持ち良いとさえ、感じられた。