ゴーストオブアイデンティティー

あまりの衝撃で桐共々全ての物が宙に浮き、再び叩き付けられた。

運悪く、桐は撃たれた方の足から崩れ、倒れた次の瞬間には足を引き千切られる位の激痛に襲われた。

「い、痛……!!」


歯を食い縛っても耐えられるものではなかった。
呼吸すら出来なくなる。
そして、包帯が赤く染まり始める。

痛みは傷口が開いたものらしかった。



「に、逃げなきゃ…」

本能なのか、今までの経験なのか、

状況確認よりも何よりも先ずは逃避、自己の保全を真っ先に優先させた。


なんとか這い、ドアに手を掛ける。


しかしドアは……開かなかった。



「な…何で開かないのよ!?開いてよ!!開きなさいよ!?」


衝撃で歪みが生じたらしく、目一杯力を入れても、拳程度の隙間が開くのみ。