あたしは無我夢中に走った。 息が切れることも、足がもつれることも全部全部気にしないでとりあえず走る。 体にのこっている感覚を少しでも消そうと………… 頭が真っ白になるぐらい走ったときだった。 ふとまわりを見渡す。 いつのまにかあたしは女子の普通寮まで走ったようだった。 ドアが羅列した廊下をきれた息を整えるためにゆっくりと歩く。 そしてしばらく歩くと“春風弥生”とかかれたネームプレートを見つけ、そのドアをノックすることも忘れ縋るように開けた。 ※