エスカレーターを小走りにかけ上がり五階に辿り着いた俺らがみたのは…… 廊下に派手にばらまかれた紅茶の葉と優花が紅茶をいれるために髪を結うときに使っていた青みがかった紺色のリボンと…… 一人の女の子だった。 その子は俺らを見るやいなやすがりついてきてこう叫んだ。 「たっ……助けてください!!」 嫌な予感に背筋がぞくっと震えた。 ※