※ご主人様は完璧王子?※


―side 龍ヶ峰


煮詰まった。

完全に煮詰まった……。


この何日かの間、俺は自分の親族の動きを調べるだけ調べた。


でも全く誰からも不審な要素が出てこない。



完全に八方塞がりな状態だ。


「しゃーねーな………。白山の状況聞いてみっか……。」


携帯を手にし、白山の番号を開きあとはボタンを押すだけになったとき、なんと白山から電話がきた。


「完全に、以心伝心だし……」


苦笑しながら通話ボタンを押した瞬間に、白山の焦ったような声が響いた。



「ディーラーの正体が特定出来た!!
はやくこっちにこい!!!!!」