……そして、その日は突然やってきた…
「ふぁーぁ………」
思わず出たあくびを噛み殺すことなく外に出す。
白山に借りた推理小説がすごい面白くて夜遅くに寝たのがまずかったのか、体からだるさが全く抜けない。
でも、しょうがないからその重たい体を引きずって五階へと急ぐ。
五階につき、右に曲がろうとしたとき後ろからぼそっとした声が聞こえた。
「あんたが………あんたが悪いんだから…」
えっ?と思い後ろを振り返ろうとした瞬間、相手があたしの肩をぐんっと押し、あたしはその場に思わずしりもちをついた。
体がだるいのもあり、反応速度がいつもよりも遅くなっていて反撃が思うようにできない。
その相手はそんな隙を見逃さずあたしの体に馬乗りになりその子は何のためらいもなく首に手をかけてぎゅっと握った。
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