「えっ、でも……」 「たしかに袖からカードがでてきた…… だけど…だけど……やってないんだ……」 そういって両手で顔を覆い、何かを思案するように眉を寄せる。 その様子がとても嘘をついてるようには見えなくて…… っていうか、なにか引っ掛かっているあたしがいたんだ。 「なら、なんで貴方の袖から出てくるの……? 可能性としては??」 すると龍ヶ峰は二本指を出し、口を開いた。 「俺が仕込んだ、又は…………誰かが仕込んだ。」 ※