よかった……ってなにがよかったの……？
いや、別にあたしはどっちを応援してるわけじゃないし……こんなことに巻き込まれたんだからどちらかと言えば腹を立てていいはずなのに……よかった………？
もしかしてあたしは龍ヶ峰に勝って欲しいの……？
そこまで考えるとあたしはもう考えるのを止めようと頭を１人でふるふると振った。
でも、止めようと思えば思うほど思考は止まらない。
龍ヶ峰が勝ったら約束通りあたしはあいつのも、モノになっちゃうのよ？
……………でも、あたしは………龍ヶ峰に勝って欲しい………
そこまで考えたときﾃﾞｨｰﾗｰの言葉で思考が遮られて考えるのは一時中断された。
「では、第二回戦を行います。」
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