※ご主人様は完璧王子?※





理事長はドアにむかうと思いきや、理事長室の奥へと足を進めた。


頭に疑問符を思い浮べながらとりあえずついていく。すると厚く、滑らかな紅いカーテンの前で理事長が振り返った。


「誰にも秘密よ。
ただでさえ秘密部屋作るの怒られるのに女の子監禁してるなんてばれたら追い出されてしまうわ。」



そういって手をカーテンにかけると無造作に引っ張った。
カーテンの奥の壁が見え、そこには大きな鉄の扉が威圧的にかまえていた。

ガチャッと音をさせ開けるすると中は灯りがなく、闇のせいで先の見えない下りの階段だった。



「まぁ、積もる話しもあるようだし、1人10分の制限時間で話してきていいわよ。」



「あっ、じゃあ俺先いきたいです」



理事長の声に反応したのは俺よりも白山の方が若干早く、優花の部屋には白山が先に通された。