パンッパンッ
手のひらがうつ渇いた音がいきなりしてとっさに振り返ると満面の笑みを浮かべた理事長が俺らを見つめていた。
「男の決闘ってやっぱりこうでなくっちゃね。
お姉さん久しぶりにいいもの見れて上機嫌だから優花ちゃんに会わせてあげましょうか?」
『お姉さん』でちょっと首をひねったが、優花に会えると聞いて俺らは勢いよくうなずいた。
「優花ちゃんかわいすぎたからいろいろ私好みにいじったけど、気にしないでねっ。」
語尾にハートマークがつきそうな口調でそう話すとぱっと立った。
「さぁ、お姫様のとこに行きましょう。」
その声に俺らは弾かれたように立ち上がった。
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