負けたら………
負けたらどうなるんだ……?
あいつが俺の元から居なくなる。
あいつが白山のものになる。
そしたら俺はどうする?
………そうなったら白山を殺して、あいつを俺のものに……。
それで遠くまで逃げるんだ。
他の誰にも見つからないように……
誰にもあいつを見せないように……………
あいつが俺しか見ないように………………
そんな危険な考えがふと頭によぎり背筋がゾクッと震えた。
自分の中にこんなにも巨大な気持ちがあるとは知らなかった。
……つーかそんなこと考える前に負けなきゃいいんだって。
この俺様がそこら辺の男に負けるわけないじゃん。
でも……もし負けたら………?
そこまで考えて俺は頭をがしがしとかきむしった。
だめだ。全然俺らしくない。
こんなときいつもの俺ならどうする?
きっと………
俺は髪から手を離し、にやっと意地悪く笑った。
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