※ご主人様は完璧王子?※





頭をがしがしとかきむしった。
せっかく整えた髪が無造作に乱れる。




……昨日から俺はイライラしすぎている。
俺は自分を落ち着けようといつもはまったく聞かない授業に耳を傾けた。



けれど30秒で飽きる。

つまんない。
つまんない。
つか、簡単過ぎるんだよ。



周りからみれば難しいらしいこの授業もこの俺から見りゃ、1+1=2以上に簡単。





この俺がわかんないことなんかねぇんだよ。

…………いや、あるか……

あいつの心だけは掴めねぇな……


あいつは本当に俺を狂わせる。

監禁されて大丈夫かな……



つか、監禁されてんの白山のせいだろ?!

あ゙ぁ゙、イライラする!!



よし、授業でも聞いてやるか………




実はさっきからこれを果てしなく繰り返している。


「なにやってんだろうな、俺。」


俺は誰にも聞こえないぐらい小さくボソッと呟くと持っていたシャーペンをころんと机の上に転がした。