「君、高一だよね…? ………この部屋のこと知らないの?」 『し、知りませんけど………』 すると一番右の前の席に座っていた金色でふわふわの髪の毛のお人形さんのような美少女が口を開いた。 「雪白学園の五階の右から3番目の扉はエリート特別クラスですわ。 しかも一般生は立ち入り禁止ですわよ。 ったく、これだから庶民は嫌なんですわぁ!!」 そう言って机の上にある紅茶を上品に持ち上げ、すする。 みんなが知ってることを自分だけ知らないという事実に恥ずかしくなってあたしはうつむいた。 ※