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朝、重い体を起こし、何事もないように五階のいつもの部屋に入る。
今までと違うのは優花がいないのと白山がいることと優花のお茶がないこと。
視界に白山が映るだけで俺のイライラは最高潮へ達した。
できるだけ厚い仮面を被って、自分の感情を出さないようにする。
いつもの微笑みを顔にたたえながら俺は席について隣の席のあいつにわらいかけながら挨拶をした。
「おはよう、白山くん。
あとではなしがあるんだけどいいかな?」
すると相手も仮面を被ったような笑みで返答した。
「あぁ、うん。大丈夫だよ。
でも龍ヶ峰君が僕に話し掛けるなんて………僕なんかした?」
てめぇはいろいろとし過ぎだ馬鹿野郎。
つかこんなやつ相手になにこんなにむきになってんだよ……。
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