────────── ───── ── ─ 朝、いつものように五階へと急ぐ。 なにかがおこっているのかもしれないと柄にもなくどきどきする胸を抑えながらドアノブをゆっくりまわした。 ふわっと紅茶の柔らかい薫りが身体を包む。 中を見渡してもいつもとなんらかわりがない。 ……そうだよな。 昨日のはただのはったりだよな……。 そう思うとさっきまで心配していた自分がなんだか恥ずかしくなってくる。 自分に苦笑いをしながらちょっと不安そうにお茶を見つめる優花のもとへあるいた。 ※