※…※…※…※…※…※…※…※ こうして無理矢理あたしは連行され今に至るわけです。 うぅ……足が痛い……… だんだん足の感覚も消えかかってきたとき、右のふすまがすっと開いた。 「失礼いたします。会長、御取引先様がお見えになりました。」 ふすまから上品な着物を着た召使の方の声が何一つ音の無かった部屋に響いた。 「………ここに通せ……」 低く、お腹に響く声で龍ヶ峰のおじいさんが応えた。 召使の方がしずしずと頭を下げ、中へ消えると右にあったふすまが一気に開いた。 ※