ついに理性が吹き飛び、いつも被っている仮面を脱ぎ捨てそいつを問いつめようとしたときだった。 俺の後ろの席にいた女が急におれらに声をかけた。 「ねぇ、あんたたしか真里亜というんだよね? あんたさっき龍ヶ峰の召使つれてどっか行かなかったっけ?」 そういうと俺を見てにやっと笑いそいつは席へと戻った。 俺はそいつに軽く頭を下げたあと、白銀真里亜の手を優しくとり、あくまで仮面を外さないまま教室を出た。 ※