時刻は今8:03。
準備も終わったし、急がなくても全然間に合う時間なのだが、俺の足は自然と速くなっていった。
なにがこんなに俺を急がせるのか自分でもよくわかんないのだが、俺の足はそんな自分を知ってか知らずかどんどん速くなっていった。
それと同時になぜだか顔がほころぶ。
なににやけてんだよ、俺。
自分で自分に突っ込みながら俺は暖房の効いた学校へと足を踏み入れた。
とたんにそこら辺のただの女達が騒ぎ始める。
ったく……朝っぱらからうっせぇな………
と、思いながらも瞬時に猫を被り、笑顔をふりまく。
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