※ご主人様は完璧王子?※





中に入ると他の召使さんのいれた紅茶の匂いが鼻をくすぐった。


みんな紅茶を入れている途中らしくなにやらめっちゃ真剣だった。


あたしも自分の場所に行き、弥生ちゃんからいただいた紅茶の葉を言われた通りにてきぱきと入れていった。



紅茶を入れるカップを暖め終わり、一息つこうとしたときいきなりドアがバタンと開き特別クラスの生徒さんが入ってきた。

けれど………龍ヶ峰はまだのようだった。


あたしは半分いらいら半分ほっとしながら召使用の椅子に腰をかけた。

そのとき後ろからぽんぽんとかたをたたかれたのであたしは反射的に振り向いた。




叩いたのは……お人形さんだった。