※ご主人様は完璧王子?※




朝食を終えたあと三階で弥生ちゃんと別れ、あたしは五階へと急いだ。


召使の規則に書いてあったのだが、召使は朝普通の登校時間より10分早く行き紅茶を作らねばならないというこの学校独特の文化があるらしい。

と、いうことで弥生ちゃんに早起きを手伝ってもらったんだけど………
案の定あたしが遅刻をしてしまい、時間に余裕を持てるはずの予定だったのに…………




今走らねばならぬ状況となっております


朝から校内爆走って……召使になる前はそんなこと想像もしてなかったよ………



やっとのことで特別クラスのドアの前につくとあたしは乱れた呼吸を少し整え、ドアをおそるおそる開けた。



『失礼しまーす……』