「………工藤………………ごめん」
そう言ってそっぽを向く龍ヶ峰。
なんだか無性に愛しくみえて、でもそれを隠そうとあたしはわざとからかった。
『えぇ〜〜?なんていったのかなぁ??』
気を引くためにわざと大きな音を立てて近づく。
そしてまた口を開く。
『なぁんて言ったのかなぁ??』
「うるせぇっ…………」
そういっていきなりあたしの方へ振りかえる龍ヶ峰。
あたしは龍ヶ峰をからかうために顔を近付けていたのであたし達の顔の距離は10㌢もなかった。
どこか心地のよい沈黙が流れあたし達はどちらからということもなく顔を近付けた…………。
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