意を決して口を開いてみる。
「『あのっ………』」
………まさかのはもったぁっ!!!
『……あ……先言っていいよ。』
「いや、お前が先に言えよっ!!」
『あ、うん…………えっと………
あのさ………あの[召使の規則]の本あしたまでに覚えられなさそうなんだっ!!』
あたしはあえてさっきのことには触れなかった。
できるだけ何事もなかったように話す。
振り返った龍ヶ峰と目が合って心臓がバクバクとなる。
なんだかすごい切なそうな、寂しそうな、申し訳なさそうな表情をしていて目がそらせなくなる。
やばい………なんだかドキドキして死にそう……。
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