そんなこんなで道をよく知っている帝と市場に来たわけ。
二人とも顔を見られてはならないから市女笠を使って顔を隠している。
ちなみに今だけ名前を変えている。バレたらまずいし。
帝は雅人(マサト)かぐやは雅(ミヤビ)。
「おー?! これは? これは何?!」
「弓だよ? 前にも見せなかった?」
「でも色が違うよ!?」
帝の弓は漆黒、この弓は茶色。
「……」
そしたらかぐやが毎日着ている着物は全部違う名前が付くだろう。
「形が一緒じゃんよ?」
「あ、そっか」
「雅って馬鹿だよねー……」
「馬鹿とか言わないでよ!!」
「じゃぁ世間知らず?」
「……馬鹿で良い……」
なんとなく世間知らずとは言われたくない……。
「……で? 何買うんだっけ?」
「んーとねぇ……大根とー牛蒡とー……その他もろもろ……」
二人とも顔を見られてはならないから市女笠を使って顔を隠している。
ちなみに今だけ名前を変えている。バレたらまずいし。
帝は雅人(マサト)かぐやは雅(ミヤビ)。
「おー?! これは? これは何?!」
「弓だよ? 前にも見せなかった?」
「でも色が違うよ!?」
帝の弓は漆黒、この弓は茶色。
「……」
そしたらかぐやが毎日着ている着物は全部違う名前が付くだろう。
「形が一緒じゃんよ?」
「あ、そっか」
「雅って馬鹿だよねー……」
「馬鹿とか言わないでよ!!」
「じゃぁ世間知らず?」
「……馬鹿で良い……」
なんとなく世間知らずとは言われたくない……。
「……で? 何買うんだっけ?」
「んーとねぇ……大根とー牛蒡とー……その他もろもろ……」


