苺のアップリケ


今日断るのは、無理そうだ。

がっかりする反面、ホッとしてる自分がいる。

「こよみくん。あのね、ひよちゃんと甘いもの食べて帰りたいねって話してたの。」

美奈津は、頬を染めて、それでも一生懸命オレの目を見て話す。

「甘いもの?」

「うん。あ、苦手?」

「や、そうじゃないけど。」

オレ、一緒に行かなくても良くないか?

そんな思いはひよりにはお見通しで、

「こよみは何でも食べるよね。みなちゃん、大丈夫だからいこっ。」

さっさと美奈津の腕を取って歩き出した。