苺のアップリケ


そんな風に感じるのは、何故ひよりじゃないんだと言われてるように思うからだ。

何故そう思うかといったら……
…オレがそう思ってるからだ…。

…女々しい自分が嫌になる。

「無理なら早めにやめとけよ。」

ぼそりと言い捨てて、自分の席につく笹鳴の背中をぼんやり見つめた。

そうする方がいい。
正直な方が、結果的には美奈津を傷つけないはず。

一生懸命、自分に言い訳をするオレは、卑怯で醜い。

…ひより…。

いつの間にか思い浮かべる可愛い笑顔を、頭を振って掻き消した。