苺のアップリケ

「ほら、行くよ?」

膨れっ面のまま、僕の手をひくひよりの後をついていく。

目指すは飼育小屋から離れた丘の上。

遊具も何もなく大きな木が二本とコンクリートのベンチだけがある殺風景な場所に向かって歩く。

さっきまで泣いてたくせに、元気に僕を引っ張る手が柔らかくてにやけそうになった。

ひよりは何しても可愛い。

そんな風に思う僕は、相当ひよりに弱い。