その後、担任の言う通り、私立の高校に入学することができた。
拓也と真二に出会ったのはこの頃だった。

そして高1の夏、友達であった拓也と真二の3人である歌手グループにハマった。
3人ともi podにいれて毎日聞いていた。

その歌手グループの歌はメンバーが書いているということを知った時は衝撃的だった。
それから俺は誰にも言わずに歌を書くことをはじめた。
後から知ったことだが、拓也と真二がギターをやりはじめたのもこの頃らしい。

誰にも歌われることもなく、誰にも見せることはないのに、俺は何度も書いては消して、書いては消してを繰り返した。

そしてはじめて歌が出来た時は感動で嬉し泣きしそうだった。
その後は何回も読み返したが、やっぱり少し恥ずかしい気持ちになった。