夢〜明日への奇跡〜(実話)

『おはようございます。今日は車置かせて頂いてすいません』

源太が元気な声でお母さんに挨拶していた。

早っ!もう来たたんだ。
まだ約束の時間より30分前じゃん!
まだ髪ボサボサやし…
どーしよ…急がなきゃ。
いつも遅刻ギリギリに来る奴が何で今日は早いのよ!

『麗奈!源太君もう来てるわよ!早くしなさい!』

『ちよっと待ってて』

『時間かかるから早くしなさいって言ってたんだけどね!ごめんなさいね』

『いいですよ!早目に来ちゃったんで』

『玄関じゃ寒いからコーヒーでも飲んで待ってて!中へどうぞ』

『じゃ〜お邪魔します』

『砂糖入れても大丈夫よね?』

『はい。すいません』

リビングに行くとソファーでコーヒーを飲んでる源太がいた。

『おはよ!ごめんね!でも何くつろいでるの?』

『誰かさんが遅いからコーヒー入れてもらったの』

『遅いって源太が早過ぎなんじゃん!ねーお母さん私のワックスしらない?理奈かな?』

『そんなの知らないわよ!理奈は夜勤明けの休みで友達んちに泊まり行ったよ!そんなんどうでもいいから早くしなさい』

『理奈の奴〜!!あ〜!!寝ぐせが治らない』

『女って本当時間かかるなー!理奈って妹さんだよな?同じ介護福祉士なんだよな?施設で働いてるんだ』
『うん!そうよ!帰ってきたら説教やわ!これでいいか』

『ハイハイ!充分だよ!誰もお前の髪なんか見てねーよ(笑)行くぞっ!おばちゃんご馳走様でした』