夢〜明日への奇跡〜（実話）

『麗奈…和実君のお母さんいらしたわよ』

一階からお母さんの呼ぶ声がした。

『えっ…分かった。今行くから』

『麗奈さん…こんにちわ。色々と大変だったわね。本当にありがとう。体調は大丈夫かしら？夢花ちゃん随分顔立ちがハッキリしてきたわね？可愛いわね〜おばあちゃんでしゅよぉ〜』

『大丈夫ですよ！最近おっぱいも凄い勢いで飲むから痛いんですよ。笑った顔、和実に似てますよね？』

『そうね…そっくり。色々ありがとう一人で頑張らなないでね。あの子は充分幸せだったはずよ。今度はあなたが幸せになる番よ』

『お母さん…どうゆい意味ですか？』

『あの子の遺品片付けてたら貴女と夢花への手紙見つけたから…』

お母さんに一通の封筒を渡された。
その中には
離婚届けが入っていた。


『離婚？どうして…嫌です！夢花は私と和実の子供です！私が必ず立派に育てます』

『今すぐじゃなくてもいいのよ…幸せになるためのお守りだと思って持っていてあの子の貴女への精一杯の愛情だと思うから…夢花ちゃんまた来るからね』


そう言うとお母さんは部屋を出て行った。